自閉症児と共に生きる

知的ハンディキャップのある自閉症児との味わい深い人生

1年生最後の学童保護者会

“放課後の居場所問題”は、働くママにとって超重要

いわゆる「小1の壁」問題=放課後を過ごす場所をどうするのか問題に近い。

 

ちょうど昨年、就学問題にけりがついてから、学童の「要配慮児童枠」で申請した。

第一希望の学童は既に定員が満員だったので、第二希望の学童へお世話になることに。

結果、第二希望で本当によかった!という話。

ベテランの人達が丁寧に見守ってくれる環境というのは実は希少

私も勉強不足だったけれど、今「全児童保育」の流れが主流になってきているようだ。

 

全児童保育とは、保険料を払い会員になれば、学校が終わっても、そのまま学校の施設で夕方まで時間を過ごせる仕組みのこと。運営団体は民間であることが多い。

学童は働いている親御さんのための施設で、全児童保育の場合は、就労に関係なく、全ての子ども達が利用できる。

 

一見すると、全児童保育のほうが、合理的でフェアのような気もする。

けれど、言ってみれば「放し飼い」に近い(あくまでも私が受けた印象)。

 

学童は、父母の会があることで、子ども達に夕方のおやつを出すことができる。宿題を見てもらえるよう、職員の配置をお願いしたり、子ども達にとって有意義な時間を過ごせるような環境作りや働きかけができる。

 

何より、一定の支援を必要とする要配慮の子どもは、全児童保育とはあまり相性がよくない。最近でこそ、放課後デイサービスがたくさん出きているけれど、プログラムもスタッフの質も本当にまちで、どんな観点どう選んだらいいのか本当に分かりにくい。

学校のお友達とも離されてしまうのも気がかりだ。

その点、学校の敷地のすぐそばにある学童ならば、クラスのお友達との関わりも多くなるので、ソーシャルスキルトレーニング観点でもいいなと思う。

学童の保護者会も結構負担も大きいけれど、実は大切なのかも

第二希望ではあったけれど、今の学童は父母の会も本当に熱心で、キャンプやバザーだ運動会だとイベントごとも多い。保護者会も結構定期的にある。

その分、親御さんとも仲良くなる機会が多い。息子のことも「こういう子」ということで、理解してくれている方も多いように思う。

第一希望の学童は、イベントごとは皆無だと聞いた。子ども達同士の経験をそこまで重視しないドライな父母も増えているようで、無駄なことはしないという印象。

もし第一希望に通っていたら、圧倒的に経験の数が少なかっただろうなと思う。

 

働く親にとっては、仕事以外のコミュニティへの関わりって、正直あまり手はかけたくない。けれど「関わりのなかで学ぶ」子ども達にとっては、全てのイベント、先生方の質が心身の発育に大きな影響を及ぼすはずだ。

「めんどくさい」で片付けてしまうのではなく、関わり・経験機会をなるべくさせてあげたいなと思う。