自閉症児と共に生きる

知的ハンディキャップのある自閉症児との味わい深い人生

あんみつ屋でリベンジ&おみくじ(母)

バスで上野へ。

上野には「みはし」というおいしいあんみつ屋さんがあるのだけど、

我が家にとっては少しほろ苦い思い出がある。

 

息子が5歳ぐらいだった頃だと思う。

ふらりと入ったみはしで、何かのきっかけでパニックになり、奇声を発し、

イスもガタガタと蹴って鳴らし、他のお客さんに睨まれ(「ちっ」と舌打もされたっけな)、慌てて店を出た。

 

店の外でも息子のパニッは治らず、通行人からの突き刺さるような視線を受けながら必死で息子をなだめ、ぐったり疲れて帰宅したのだった。

 

それ以来、みはしには近づいていなかったのだけど、今日は人が少ない時間帯だったこともあって、2年ぶりに入ってみることに。

今日は大きな声を出すこともなく、静かに食べることができた。

ずいぶんと成長したもんだなと、感慨深い気持ちになった。

 

一般的には静かにするのなんて当たり前な年齢(7歳)だけど、我が家の息子の認知レベルは4歳程度。頑張ってるよなぁとしみじみと。

 

「あの時はできなかった」というだけで、時が経てばできるようになることもあるのだな。だったら、一度できなかったとしても諦めないこと。できると信じて準備をしながらタイミングを待つことも、時に大事なのかもしれない。

たかだかあんみつ屋で静かに過ごせただけで大げさな話だけれども(笑)、みはしリベンジから息子が教えてくれたことだ。

 

帰宅途中に近所の神社でおみくじを買った

「大吉」だった! 

 神の教えにはこう書いてあった。

「七転び八起き。倒れても起き上がり、ころんでも立ち上がり、力をおとさず、希望をすてず…」

 

一筋縄ではいかない子育ても今年で8年目に入る。日々転んでばかりのような毎日でも積上っているものがあると信じて、できる限り前向きに進んでいきたいものだ。