『ビッグツリー』再読と佐々木常夫さん講演会
- 作者: 佐々木常夫
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2009/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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東レ経営研究所特別顧問の佐々木常夫さんの本。
奥様は3回も自殺未遂を起こしており、仕事と家族の看護を
どう両立させたのか、ワークライフバランスの代表みたいな方。
実は職場に復帰する少し前に(まだ息子が発達障害と診断される前)
この本を読んでいました。こんなに大変な家庭環境だった方も
仕事で活躍されている。育児をしながら仕事をするなんて全然大したことない。
そんな風に、やる気に満ちた読後感を持っていた気がします。
実は、たまたま佐々木さんの無料講演会に参加する機会があり、
先日、再読してみました。
同じ障害を持つ子の親として、改めて佐々木さんに勇気をもらいました。
講演会の中で共感したポイントは以下。
・愛とは責任である
・ちょっと手を差し伸べてやることが大きな救いになる
・実は日本人の5人に1人が何らかのハンデを負っている。
まるで健常者だけで存在する世の中に見えるのは、当事者が声を上げないから。
障害を持つことは悪いことでも恥ずかしいことでも何でもない。
・運命を引き受けよう
・仕事が自分にとって救いになっていたこと
『ビッグツリー』の中で素晴らしいなと思ったのは、次男の啓介さんの手紙。
家族関係にとどまらず、人間関係の本質的なことをずばり言い当ててると思いました。
一部引用させてもらうと、
「相手を想う気持ちがあって初めて、何をすればいいか、そしてたゆまぬ努力
が生きてくるのです。「どうしたらうまく人と接していけるのか」と
よく言いますが、その方法を考えるよりまず、どれだけその人のことを想える
かが大切だと思うようになりました」
講演会後、息子とご飯を食べました。
唐揚げ一人前をぺろりとたいらげたのにはびっくりしました。
夜はパパと待ち合わせて3人でお寿司。
外食オンリーの休日となってしまいましたが、大変充実した一日でした。