自閉症児と共に生きる

知的ハンディキャップのある自閉症児との味わい深い人生

練習してもやっぱり歯医者は苦手なり

 

 

月イチの息子の歯科検診へ。

息子に朝「今日はママが小学校へお迎えに行くからね」と伝えると、

「学童ないの?デイサービスないの?」と矢継ぎ早に聞いてきたと思ったら、

「歯医者さん行くの?」と確認してきた(汗)。

こういうところは妙に感が鋭いというか察する力があるというかよく覚えている。

 

朝からパニックになられると困るなーと思ったので、適当にごまかして学校へ送り出した。

午後に学校へ迎えに行くと満面の笑みで嬉しそうだったものの、少しすると

「歯医者さん行かない?」と。

 

さすがにごまかしてダマで連れていくわけにはいかず、

「歯医者さん行くけど、お掃除するだけだよ。頑張ったらママと遊んで帰ろう」

と励まして連れていった。

 

息子は聴覚過敏でもあるので、歯医者の機器の音(特に治療する際のあの音)がとにかく苦手だ。歯医者さんへ着くともう顔がこわばっていて、ひたすら「治療じゃないよ。お掃除するだけだから」と励ました。

 

我が家が通っているのは、障害者向けの口腔センターなので、子どもから成人まで障害のある方がご家族と来ている。

器具・設備がすごい整ってるなーと思う。

以前、「暴れる患者はネットにくるんで大人が羽交い絞めにして治療する」と聞いたことがあって。昔はネットだったのかもしれないけれど、今は暴れても、少し重さのある「おくるみ」的なものを着て動けないようにするみたいだ。

 

もっと驚いたのは、歯のレントゲン撮影器具。

市販のインスタントカメラのように小型で手に持って、局部を撮影できるようになっている(撮影する人と先生、息子は防護用のマントを装着)。

 

息子は以前病院でレントゲンを撮影する際にパニックになり(診察助手の人が無理矢理撮影しようとしたことをきっかけに)、レントゲンには大抵抗するのだけど、この器具ではスムーズに撮影できた。

 

撮影の結果、息子は先天的に歯の本数が1本少ない人だということが判明。

これから定期的に口腔センターへ通いながら、慣れてきたら矯正もできるようになるでしょうとのこと。

 

次回は来月。

仕事も早めに切り上げて連れていかなくちゃいけないので、結構大変。

息子も昔に比べたらだいぶ乱れなくなってきたけれど、まだ怖いといってジタバタすることもある(そしてその時の力が結構強い)。

でも、最後は何とか勇気を振り絞って(という言葉がぴったりな感じで、診察台に寝転ぶw)頑張る息子の姿を見ると、律儀な性格だなーと、我が子ながら思うのだ。