自閉症児と共に生きる

知的ハンディキャップのある自閉症児との味わい深い人生

台湾旅行でパニック!原因は気圧

先日台湾へ旅行したのだけど、息子が行きも帰りも飛行機のなかでパニックになり、大きな声を出して本当に大変だった。

 

原因は「航空性中耳炎」。息子は通年性アレルギーを持っていて耳鼻科にかかっているのだけど、そういう子はなりやすいようだ。

 

行きも帰りも、飛行機が着陸態勢に入り、降下し始めた途端に「耳が痛い!」と騒ぎだし、パニックを起こすというパターンだった。

飛行機に乗ったのは3年ぶりぐらい。小さい時は全く平気だったのに、年を重ねることで出てくる症状もあるのかな…。

 

帰りは、飴をなめさせたり、飲み物を飲ませたり、つばを飲み込む、あくびをする、点鼻薬を事前に指すなどあらゆる手段を試みたのだけど、全く効果なし。

息子も「大きな声出しませんー!耳がいたいよー!!!」と、思わず声を出してしまうぐらい、本人の頑張りだけでは到底我慢しきれない痛みが襲っていたんだろう。

 

そばで励ましながらも、こんな辛い経験をさせてしまって、息子に申し訳ないと思うのと同時に、飛行機に乗り合わせた周囲の人達の冷たい視線(黙って後ろを見てくる、じーっとにらんでくる等)が痛くて、神経をすり減らした。着陸までの20分間が本当に長く感じられた瞬間だった。

何とか飛行機が着陸し、耳鳴り等が収まったのか、息子の表情も元の穏やかなものに戻っていた。そして、

「ママ、飴とかジュースとかいろいろ買ってくれてありがとう」と言ってくれたのだ。

 

こういう時、「自閉症は人の心を理解できない」と言われることが多いけれど、本当にそうだろうか?と思うのだ。

 

旅行の翌日、耳鼻科へ行き耳を診てもらったが、中耳炎にはなっていなかった。

本当に良かった。ちなみに、この記事によると、中耳炎は放っておくと死に至ることもあるらしいので、早めに耳鼻科へ行ったほうがいいようだ。