自閉症児と共に生きる

知的ハンディキャップのある自閉症児との味わい深い人生

デジタルタイマー×自閉症児

虹色のチョーク」を読んで日本理化学工業さんの取り組みのなかで印象に残っていたことがあった。

工場のラインで働く知的障害を持つ方達に、砂時計で時間間隔を理解してもらうというものだった。7歳になる息子も、時計は読めない。まだ訓練していないということもあるけれど、時制の概念も分かっていない。

 

そうか!我が家も砂時計を導入してみようと、ちょくちょく探してみたら、黄色や緑色、キャラクターをあしらったものなどいくつか種類があった。息子もきれいな色の砂時計だったら気に入ってくれるかもしれない。

 

だけど、時間でいうと3-5分を計るというのが一般的なようで、給食と同じ20分を基準に考えていたこちらのニーズと合わない。

で、結局導入したのがTANITAの数字がめっちゃ大きく出るデジタルタイマーだった。

デジタルタイマーは、朝食の時間と自宅学習の時に使っている。

 

「これから20分測るよー。ぴぴーって鳴ったらご飯は終わりね。ご飯の時間が終わったら食器は下げちゃうからちゃんと時間内に食べようね」

 

スタート初日は、もちろん時間内に食べ終わる訳なくて、終わって下げようとしたら怒って机をガタガタさせたり、物を投げたりと軽く乱れたのだけど、「ご飯の時間は終わりです」といって譲らなかった。

そしたら、2日目には終了の時間が近づくと、焦って食べるようになり、アラームが鳴ったら諦め切り替えるようになった。

 

これまではTVを見ながらダラダラといつまでも食べることが多くて(そうさせてしまったのは私なのだけど)最終的に私に急かされるという構図だったのが、予め時間の見通しを立てられるように環境設定したら、息子も少しずつ切り替えるのが上手になってきたように思う。改めて環境設定って大事と思った。